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『なぁ兄さん、俺達が他の奴らに何て言われてるか、知ってるか?』
…あぁ、あれか?
『そうそれ、俺達は悪魔の子だってやつ。』
…今更それがどうした。僕達が関わる奴が次々死んでいったら、そう言われるのも分かるよ。
『なんで兄さんは納得してんだよ。俺達こんなんでいいのかよ』
…でもただの偶然だろ。僕達に特別なチカラなんてないよ。
『でもこれが偶然なんてありえねぇだろ!今までで何人死んだんだよ、俺達の前で!』
………
『仲良しだった友達も、先生達も………皆っ、皆死んだんだぞっ』
……………
『俺達本当に、悪魔の子なのかな……』
…………………
『普通じゃないのかな……』
雷………
『ねぇ嵐兄、俺達どうなるの?』
今にも泣き出しそうな弟。世界で一人だけの肉親。弟だけは…なんとしても守りたい。なんとしても。
その時、頭の中に一つの事が浮かび上がった。
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