こころから～To you～

一章～出会い～

「うん」
なんともぎこちない電話のやりとりであったが、僕はそんなことも忘れて舞い上がった。
　本当に嬉しかった。電話を切った後、すぐに店に向かった。兄貴とのゲームをほっぽり出して家を出た。その時はもう既に彼女の姿はなかったが、彼女の帰り際に河村さんがアドレスを聞いてくれていたようだった。一通の紙を河村さんから受け取った。内容は
　「桜高校の二年生です。あまり男の子とメールしたことないから、緊張してしまうかも・・・」
　といった具合であった。
　「そんなバカな。彼女のような人が男の子とメールをしたことがほとんどないだと？嘘に決まっている」
　と思いつつ、早速僕はメールをした。