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むかーしむかし、
何かヨーロッパとかアメリカとかにありそうな森の中に、とある一家が住んでいました。
その一家には2人の兄弟がいて、名前をアーゼル(兄)とグレーアル(弟)といいました(笑)
ちなみに父親はイヴァン、母親は耀という結構悪影響を及ぼしそうな組み合わせでした。
どうやって結婚したかは聞いちゃダメ。
で、一家はぶっちゃけピリピリしてました。
兄弟間サイアクだったもんで。ついでに夫婦間も。
ある日、ついに母親の方がキレて、子供達が寝たと思われる夜に話し合いをしました…――
耀「もうイヤアルー!!こんな生活!」
イヴァン「どうしたの?」
耀「お前とは何か話が噛み合わないし隙あらば背後にいるし、あいつらはあいつらで我の言う事ちっとも聞かないアル!
だから…さっさと離婚届け出すアル!
ちなみに我はもう書いてるから、あとはお前書くヨロシ。」
イヴァン「そんな急に言われても~💦
大体、耀とは好きだから結婚したんだし…」
耀「純ロシア製ウォッカ15本でどうアルか?」
イヴァン「いいよ。(あっさり」
耀「……。(ウ、ウォッカに負けたアル…。)」
0,3秒で意見を換えたイヴァンにちょっぴり傷付いた耀であった。
イヴァン「ん~、子供達はどうするの?」
耀「む…失念してたアル。
我は完全に舐められてるから、お前が育てたけりゃ育てるヨロシ。」
イヴァン「僕もそうしたいけどねぇ…、あの子達さ、僕を避けてるような気がするんだよねぇ。」
耀「そ、そうアルな。すまん。赦すヨロシ。
それじゃ…まぁ森にでも暮らしてもらうアル。」
イヴァン「まぁ、最近は熊も狼も出て来ないから大丈夫だよね~。」
耀「そうと決まれば明日にでもあいつらを森に迷わせるアル!」
イヴァン「そうだねー。それじゃあ、おやすみー。」
耀「我的貴方寝良ー。おやすみアルよー。」
夫婦は最後まで気付きませんでした。
部屋にある2つのドアの向こうに、それぞれ兄弟がいたことを…―
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