ヘンゼルとグレーテル

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―休憩中     グレーアル「もぐっもごもご!むぐぐむごっ!」   アーゼル「食いながら話すな。通じねぇって。」   イヴァン「そうだね~。そうしよっか!」   アーゼル「あれ?通じてる?」   グレーアル「よぅし、これから更に森の奥まで行くぞ! ちなみに反対意見は認めな…」   イヴァン「あ、ウォッカ切れちゃった。 僕、家までちょっと取りに帰るね。じゃ。」   アー・アル「え?」   イヴァン「まぁここら辺でゆっくりしといてねー。」     イヴァンは何処からかは分からないけど、何か将軍ぽいお爺さんと寒冷地用の馬車を取り出した… と思ったら、自分が乗り込んだ馬車をお爺さんに引かせて遠ざかっていきました。     アーゼル「…って、おい!爺さーーーーん!!!(汗」   グレーアル「その前にまず、あれを何処から取り出したかは問題じゃないのかい?」   アーゼル「まぁその点については俺のダチも出来そうだし? なぁそーだろ?」     アーゼルは何も無い右側に向かって話しかけ始めました。 グレーアルはちょっと遠い目です。     アーゼル「出来るかどうか分からない?やってみなきゃ分かんねーって。やったことないんだろ? ほら、その杖でもいいからちょっとやってみろって。」     そうアーゼルが言った3秒後、古びた杖と杖を掴む青い手がほんの一瞬現れました。 アーゼルは「よく頑張った!」と何も無いところを撫で グレーアルはかなりびびっていました。     グレーアル「……。」   アーゼル「ん、どうした?アル。」   グレーアル「…き、君の友達はユニークだね。」     グレーアルはそれしか言い様がありませんでした。   さて、それから2時間がたちました。 イヴァンが戻って来る気配はありません。 理由を知ってる2人はそれぞれ、相手をいかにして森に迷わせるかを考えていました。   しかし、結局いい案が出なかったようなので、ちょっと悔しそうな顔をしていました。     アーゼル「…親父、遅いな。」   グレーアル「何だい?寂しいのかい?」   アーゼル「違ぇよ馬鹿ぁ!! 何か遅くね?って話だよ!」   グレーアル「確かに遅いね。 まぁ好都合なんだけど。」   アーゼル「残念ながら同感だ。 …ちょっと様子見に行ってみるか。」   グレーアル「そうだね!じゃあ行くぞ!」     アーゼルとグレーアルは歩き始めました。
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