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アーゼル「ふぅ…何かひどい目に合ったな…。」
グレーアル「そうだな…。これからどうするよ?」
アーゼル「いつまでもここにいるわけにはいかないしな…。
…ん?おい、あれ…。」
グレーアル「何だい?また幻覚かい?」
アーゼル「ちげぇよ馬鹿ぁ!
明かりじゃねぇか?あれ。」
グレーアル「え?…ほ、本当だ!家じゃないか?!」
アーゼル「この森に住んでるのは俺達だけのはずなんだが…まぁいいか。近くまで行ってみるぜ。」
アーゼルとグレーアルは知りませんでしたが、この森にはイヴァンファミリーの家以外にもうひとつの家がありました。
住んでいるのはたった1人。寂しいものです。
というか、元々は一緒に住んでいたのですが、あまりにもウマが合わなかったので、離れた所に家を作ってそのまま別の人生を歩んで行ったのでした。
さて、その家の明かりを目指して駆けて行ったアーゼルとグレーアルは家を見て絶句しました。
その家はこれでもかっ!という程に芸術センス溢れる建築だったからです。
屋根の天井窓にはステンドグラスで薔薇を摸しており、淵の部分にはきめ細やかな細工が。
屋根だけではありません。壁も一般庶民には手に入れることの出来ない、『サンゴード・ヴィッジ』という超高級素材で作られていました。
ちなみにこの素材、今では庶民どころか皇族でも滅多に見られないもので、ヨーロッパ某国のとある地域でしか採れないそうです。豆知識でした。
で、その高級素材で作られた壁もまた見事な装飾をされていて、とにかく素晴らしいものでした。
まぁ凄いんです。
以上、作者の描写能力が乏しくて本当すみませんでした。
で、アーゼルとグレーアルはしばらくぼーっと眺めていました。
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