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ケイコ「2000円くらいですかねぇ?」
俺が財布を取出し...
ケイコ「いや、そんなんじゃなくて。私が食べたかっただけですし」
俺「いやいや、それは悪いよ。一緒に食べるわけやし。はい」
ケイコ「...すいません。そんな気は無かったんですけど...」
俺「気にしない気にしない...さぁ、作ろっか」
ケイコ「あぁ、大丈夫ですよ。どこに何があるのかだけ教えていただければ一人で...」
俺「マジで!...う~...あ~...甘えていいかな?××さんの作る料理食べてみたい気がしてん。」
ケイコ「本当ですか!じゃ頑張りますね」
料理の支度を始めるケイコ。まずはご飯作りから始めるようだ。
俺ははさみを手に取り、米袋の端を切った。
俺「お米ここに置いとくね。端の方切っといたから」
ケイコ「ありがとう」
俺「炊飯器は冷蔵庫の上。たぶん釜をちゃんと洗ってからなおしたと思うから綺麗やと思うよ」
ケイコ「...ん~ま~そうですね」
と言って釜を軽くゆすぐケイコ。
俺「...」
シャー...
ジャー...
ザザッ、ザザッ、ザザッ...
ドドドロ、ドドドロ、ドドドロ...
ジャー...
少なくとも俺より手際のいい音がした。
じょじょに期待しはじめた。たかがカレー、されどカレー。
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