‐本物‐

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とうとう、帰らなきゃなんない。 ----この街とお別れかぁ。 なんて思って歩いてたら、 「凛チャーーーン!!!」 聞いたコトがある声。 火災現場はすぐ近くだったみたいで、隊長がこっちに向かって手を振ってた。 ----幸い、火災ではなかったみたいで、“煙”を見て勘違いして誰かが119したみたい。 翔「隊長ー! なんで俺じゃなくて凛よぶんすかー😖!!」 隊長「だって、むさ苦しい男の名前呼ぶより、イイじゃん😁」 もう2度と会えないと思ってたら隊長と会えた……♪ 隊長はかっこよくて、どこか翔とダブって見えて、 なーんか、とにかく貴重な体験。 ----翔も、こうやってたんだろうな。 「またねー!!」 「今度いつ来るー?」 「こっち来る時は、また凛チャン連れてこいよー!」 街中で作業している救助隊タチに見送られ、駅に向かった。 周りの人タチに変な目で見られたケド、 ………誇らしかった(笑)
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