昔々

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地下深くの研究所内部… 「主任、このデータなんですが…」 「もう少し、改良する余地がありそうだな」 そう話している小さい影と大きい影… 目の前には、人が入るぐらい巨大な試験管の中には、子供位の大きさの塊があった。 「バイオメタルに人工知能までは、解りますが何故、バイオメタル自身が色の変化を出来るようにする必要は、無いような気がします」 「これは、兵器だ。自ら、その場にあった迷彩し、色んな場所を移動する為だ…」 「まさか…」 「だが僕は、その事に納得は、していない」 巨大な試験管に触れながら、 「平和の世の中に兵器は、もう必要無い。僕は、このバイオメタル『Brake』いや、僕は、この『Brake』の字を消して名前を『SNOW』。人と共に生き、人と共に消える兵器。だから『SNOW』」 目の前にある巨大試験管の下に付いてる名前の『Brake』の字を削り取り、『SNOW』と書き込んだ… 「………」 「骨が折れる作業になるが、この『SNOW』に人間と一緒の機能をつけるぞ」 「つまり…」 「人型にするんだ。人と成長する。なかなか、良い感じだ」 「そうなると後で軍法会議に…」 背後にあるエレベーターが稼動し、エレベーターの扉が開いた。
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