昔々

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昔々

古びた家の前に椅子に腰掛けているお爺さんの元に、子供達が近寄り、一人の子供が、 「いつものお話を聞かせて?」 お爺さんは、ゆっくりと子供達に問い掛けた。 「あんな話が好きなのかね?」 膨れっ面になった子供が、 「だって、いつも良い所でお爺さん寝ちゃうんだもん。そうだよね、ユナ姉ちゃん」 古びた家の中に居た女性が飲み物を持って出て来た。そして、持ってきた飲み物を子供達に渡しながら 「そうだね、いつも寝て僕に起こされてるもんね」 お爺さんは、白い髭を撫でながら 「そうか、ならば、話そうかの。昔々…」
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