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野村
「いってぇ…でもさ…やっぱ俺あの人は女だと思うんだ」
倫
『そこまで何故こだわる!?』
野村
「だから俺…富山君にあの人を探してもらうように頼んだんだ」
庵
「…なんだと?」
倫
「あ…庵さん」
庵
「確か…富山君は言われたことを必ずやる方だよな…」
相馬
「本当に探しに行ったかもしれませんね」
庵
「倫…富山君を探しに行ってくれ。何処まで探しに行くか分からない」
倫
「は、はい!!」
絹緒
「倫ちゃん、相馬さん、野村さんは富山さんを探しに行きました。その頃富山さんは…」
富山
「どなたか女装をした化粧の濃い鹿取菊千代を知りませんかー?」
絹緒
「街の中で聞き回ってます…何故このようなことになったかは…数分前に遡ります」
富山
「この前来た綺麗な人?」
野村
「あぁ!!探してもらえるか?」
富山
「いいですよ」
絹緒
「ここまではよかったんです」
辰已
「おい富山!お茶入れてくれねぇか?」
富山
「すいません。今から野村さんに頼まれた綺麗な人を探しに行かなきゃいけなくて」
辰已
「綺麗な人?…あいつのことだから…山崎のことだろうな」
富山
「山崎?」
辰已
「待てよ…おい富山!その人を探すときはこう言って探せ!『女装をした化粧の濃い鹿取菊千代を知りませんかー?』って』
富山
「わかりました」
絹緒
「つまり辰已さんのいたずら」
富山
「どなたか女装をした化粧の濃い鹿取菊千代を知りませんかー?」
絹緒
「もちろん黙ってるはずがありません」
山崎
「ちょっとぉ!!やっちゃん何なの!?」
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