1. 秘密の関係

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だって、この前私、須藤 響哉をあんなに焚き付けたんだもの。 あれで、まだ、何もしてないなんてことは――きっとない。あの男に限って。 「もちろん、キスも普通に出来るようになったし――。  夜は一緒に寝るわ」 ごにょごにょと、真朝が言う。 「あら、ついに一緒に寝るような仲になったのね。  おめでとう」 にこりと笑うと、真朝は激しく首を横に振る。 「ち、違うわよっ。  別に、めでたいようなことじゃないわよ――」 それから、ふっと、意味ありげに目を上げた。 「――ってことは、梨音は彼氏とそういう仲なのねっ」 その瞳からは、好奇心が溢れていた。
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