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だって、この前私、須藤 響哉をあんなに焚き付けたんだもの。
あれで、まだ、何もしてないなんてことは――きっとない。あの男に限って。
「もちろん、キスも普通に出来るようになったし――。
夜は一緒に寝るわ」
ごにょごにょと、真朝が言う。
「あら、ついに一緒に寝るような仲になったのね。
おめでとう」
にこりと笑うと、真朝は激しく首を横に振る。
「ち、違うわよっ。
別に、めでたいようなことじゃないわよ――」
それから、ふっと、意味ありげに目を上げた。
「――ってことは、梨音は彼氏とそういう仲なのねっ」
その瞳からは、好奇心が溢れていた。
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