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「あれー?どこだぁ?ここらへんに普通は居るんだけどなぁ…」
輝は達也の母さんを必死に探す。
そんな時、俺は建物と建物の隙間に目が行った。
その細い隙間に入っていくスーツのオッサン。
横顔が達也によく似ていた。
俺はそのオッサンを追う。
「おい黒龍。どこ行くんだよ?そっちに居るわけねぇだろ?」
俺は隙間に入り、隙間を抜け、瓦礫を乗り越えた。
そこにはこじんまりとした小屋があった。
「黒龍どうしたんだよ?いきなり。」
「おい輝。」
俺は小屋を見つめる。
「あ?」
「確か達也って生き別れた親父が居たよな?」
輝は少し間を置いて、
「あ…あぁ。居たね。でなんなんだよ?」
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