第一章 達也

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俺は輝に答えず、先に進み、小屋をノックした。 「おい黒龍。なんなんだってよ?」 輝は少し困り気味に聞く。 俺は黙る。 「おい黙ってんなよ。訳わかんねぇだろ?」 そう輝が言ったとき、小屋の戸が開き、さっきのオッサンが顔を出した。 「あ?」 低い声で俺達を睨むオッサン。 それはまるで… 「達也に…そっくりだな。」 輝は驚き、目を丸くする。 「なんだよ?」 「あんた、達也の実の親父さんだろ?」 俺はオッサンに声を被せる。
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