PROLOGUE

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「おい。お前の番だぞ。」 実況がマイクから顔を離し、後ろにいた俺に声をかけた。 「やっとだな。」 俺は愚痴混じりにそう言うと、置いてあった酒を飲み干し、立ち上がった。 ギャラリーは歓声で沸き上がっている。 俺はギャラリー達の中を通り、リングへ向かう。 ギャラリー達は歓喜の声を上げ、道を開ける。 「どーもどーも。」 俺はギャラリーが開けた道を歩き、リングへと上がる。 「おっす。よろしくな。」 俺はリングに上がると、目をギラギラさせる野獣のような河内に声をかけた。
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