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白虎はまるで兄貴に話しかけるように言う。
「でも俺は思い付いたんだ。兄貴が倒せなかった奴を倒せば兄貴より強いんじゃねぇか…ってな。だから…お前を…」
白虎は顔を上げ、宗佐を睨む。
涙の溢れた瞳で。
「ブッ倒す。」
そう言って白虎は宗佐に駆け出した。
「ウラァァァァァァア!!!!」
宗佐は構える。
白虎は思いっきりの右フックを宗佐の顔面目掛けて放つ。
「っつ…」
宗佐は左腕でそれをガードすると、白虎の腹部に右アッパーを入れる。
「ぐっ…………アァァァァァア!!!」
白虎は一度痛そうにしたが、体制を整えると狂ったように腕を振るった。
綺麗に避けられていく白虎の攻撃。
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