PROLOGUE

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そして河内が一歩後ろに下がった次の瞬間、俺は一気に距離を詰め、 「ウラァッ!!!」 河内の顎に全体重を乗せた右アッパーを繰り出した。 「あ…」 河内の身体は少し宙に浮き、そして、一気に背中からリングにたたき付けられた。 「…お…オォォォォオッ!!!!またしても勝者はチャンピオン!!!!」 河内は身体を痙攣させ、立てなくなった。 ギャラリーからは歓声。 俺は河内に近寄り、しゃがみ込む。 「金網マッチ…なめんなよ。喧嘩は力じゃねぇ。頭だ。」 そう言い捨て、立ち上がる。
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