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動物幼稚園の園児たちは、
毎朝みんな仲良く通園します。
交差点には、そんな園児たちが
安全に道路を渡れるように、
ヤギのオバサンが立っています
「おはようございま―す」
園児たちは元気良く、ヤギの
オバサンに挨拶します。
でも良く見ると…あれあれ?
一人だけ挨拶してない人がいま
すよ。
ウサギさんは熊さんに聞いてみました。
「熊さんは何で、オバサンに
挨拶しないの?」
「だって…恥ずかしいんだもん
」
熊さんは体は大きいけど、
恥ずかしがり屋さんでした。
ヤギのオバサンは、そんな熊さ
んに毎日挨拶をしてくれます。
ある日、熊さんは勇気を出して
小さい声だったけど、オバサン
に挨拶してみました。
「おはようございます…」
「熊さんおはよう」
ヤギのオバサンは笑顔で挨拶を
返してくれました。
熊さんは何だか嬉しくなって、
それからと言うもの、誰よりも
大きな声で挨拶をするように
なりましたとさ。
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