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「あら~流石お父さんの子だわ。
今日から綺麗系イケメン、ソウね!
ちなみにあなたが入るバンドは、WINGSというの。
他にもあと男の子が四人いるわ」
他にも沢山あたしよりイケメンな男の子なんているのになんであたしを入れるのですか、お母さん……。
「詳しいことはマネージャーの朝風から聞いて。
あたしと親子ってこと内緒で!
マンションに服とか送っておいたから!」
話がトントンと進む。
「ちょい、ちょい!
マンションってなに!?」
あたし一軒家に住んでますけど……。
「あっ、言い忘れた!
今日からマンションに住んでもらうから~。
スキャンダルとかされちゃまずいし!
今までの服と男の子の新しい服、送っておいたから!
そ、れ、と、女の子ってこと、絶対にばれちゃいけないからね!!
バンドのメンバーたちも知らないから」
怒涛の展開に、なかなか頭が着いていかない。
とりあえず、今日からあたしは半強制的に鳴海事務所のWINGSっていうグループに入れられて、一人暮らしで変装して過ごさなきゃいけないのね?
「じゃ、朝風!」
「はい」
若いスーツ姿の男の人が来た。
「朝風淳平(アサカゼジュンペイ)です」
「鳴海かな…ソウです」
「俺は知っているので大丈夫。
よろしくな!」
手を差し出されて、ガッチリと握手をした。
なかなかさわやかでいい人そうだ。
「お願いします!」
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