哀鍵

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白い心繰り返す度 ちょっとずつ染まってく あなたの色はもう一色だったのかな? 特別ってわけじゃないけど ずっとずっと気にしてた だけど僕はまだ濁ったままで 未完成だ 教室、寂しげな横顔 放課後、クリスマスパーティー なにげない日々の習慣も 少しずつ動かしてたのかな? でも濁りは消えぬまま イタズラに月日は流れてく でもまだ、なにかが心に詰まって… 君と僕の心には ひらけないドアがある 今はまださびれてるけど 風と共に流れる線の 中なら見つかるかな? ふたり素直な気持ち 「バタン」とひびく 静寂の中 あなたの心騒いでて 鳴らない電話ずっとずっとずっと待ち続け… それでも心は道を駆け 汗ばんだ手のひらを濡らして あてもなく君を追いかけた どこかわからぬ硲の世界を それでも色は変わらぬまま モノクロな景色だけが過ぎてく 僕はやっと鮮やかなひとつになれたのに ハタチになってやっと気付いた 僕、過去の自分 今ならね一言だけでいいよ 黒いスーツを放り出して 全力で駆けようよ 君とふたり寄り添って ハタチになってやっと気付いた 僕、過去の自分 今ならね一言だけでいいよ 無限にある星の中でも 見つけられる気がする 君と僕の心のドアひらく これまでの哀鍵を…
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