4人が本棚に入れています
本棚に追加
● リビングの明かりは消えていたので、どうやら二人は寝てしまったらしい。
僕はリビングの冷蔵庫から缶ビールを取り、部屋に戻った。
●
部屋に入るなり彼女はベッドに横たわってこちらを見ていた。
僕はビールを口に含みながら、様子を見ていると、時折『にゃーん』と小さく鳴いては尻尾を上げ下げさせ、着せていたシャツの裾からチラチラとヤバい所を見せていた。
…。
これってさぁ…。
絶対に誘ってるよねぇ?
だって、すっごく妖艶な顔で僕を見てるもん!
でも、何でか解んないけど、この子一応[猫]なんだよね…。
さすがに[猫]相手はマズイでしょ?
端から見たら変態だもん!
色々考えてたら、彼女は僕を見てクスッと笑うと、
「にゃーん…。」
と、手招きをしてきた。(っていうか、そういう風に見えた)
その瞬間、僕の中に[猫]とかそんな事はどうでもよくなった。
だって、僕からしたらどう見ても、女の子にしか見えないんだもん!
僕は飲みかけのビールをテーブルの上に置き、ベッドの方ヘ移動した。
最初のコメントを投稿しよう!