14人が本棚に入れています
本棚に追加
人が何かを対象に崇め、信仰するのは何故か
人は弱いから何かに縋らなくては生きていけないのだろうか
何か罪を冒せば懺悔し、許しを乞う
そして死の気配を感じては何かに祈り、願わずにはいられない
死という概念を本能で知っていた
何かに祈り、願い続けていた
いずれ、それも無駄だと悟った
自分を救えるのは、その"何か"ではない――と
全ては己の中にある
天も神も、現実に存在する母でさえも私を救ってはくれなかった
少なくとも、私の場合は
外の世界を知る事が出来なかった幼い頃
最初の記憶は去り行く母の背中か
最初のコメントを投稿しよう!