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佐々木飛行兵を先頭に私達は中に入る。
そこは異様な空気に包まれていた。
空気が重く息苦しい。
私は特攻隊を直視できなかった。
佐々木飛行兵が敬礼をした。
私達はどうしていいのかわからなかったので軽く礼をして中に入った。
中には8名程の特攻隊がいた。
私達はただうつむいて特攻隊の睨みつけられるような視線に耐えた。
その視線は私の心を壊されるようだった。
田辺将校が顔を出すと一斉に立ち上がり敬礼した。
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