鉛筆の人生

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「そろそろテストだぜ。」 消しゴムのモノさんは言った。 「また寿命が縮むな…、ハハ!」 アルフレッドはまだ若いため、テストの一つや二つなんてどうという事は無いのだ。 モノさんはアルフレッドが来る前からこの鉛筆に住んでいる巨大消しゴムだ。 モノさんとアルフレッドはいつも一緒でとても仲が良かった。 しかし字や絵を書くときは一緒だが、各々ピンで活動する事もある。 アルフレッドの臀部はカッターで削られていて、そこに1~6の数字が書かれている。 迷った時や、いろいろな遊びに多様される。 モノさんは主人と共に机という名の戦場に赴く事がある。 人の指によって跳ばされた体を相手にぶつけ、机から落とすという単純なルールだが、身体が異常にデカイモノさんはほぼ負け知らずだ。 しかし、主人の調子が悪い時は相手にかすりもせず机から落下する事もある。 .
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