掛け布団

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これは自分の体験。 いまから10年ほど前のことです。 季節は初秋、夜中に寒さで目が覚めた。 枕元に置いてある目覚まし時計を見ると時間は午前1時。 私はブルッと震え、極悪な寝相により布団がありもしない場所まで飛んでいた。 掛け布団を元に戻そうと思ったその時❗ バサバサバサッと掛け布団が宙を舞った‼ 驚いた私は体を動かそうとしたが、体はぴくりとも動かない。 動くのは目だけ。 宙を舞う掛け布団を見ても誰がやってるのか分からない。 掛け布団は綺麗に広がったまま私の体に掛かった。 人がいる気配はない。 時計を見ると1時5分だった。 体が動くようになったので、タバコを一本吸って眠りについた。 朝目が覚めて母親に夜の出来事について聞いてみた。 母親はなにもしていないと言った。 母親は最後に言った 「もしかしたら、ばあちゃんかもね。 小さいころ、蹴っ飛ばした布団をよく掛けなおしてたから」 掛け布団おしまい
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