公衆トイレ

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私が高校生の時の話しなんですがね 学校の帰りに急にお腹が痛くなりましてね、公園のトイレに駆け込んだんですよ。 取り敢えず大を済ませて、あれっ?ってなったんです あるはずの紙が無い・・・その当時携帯なんてものは持ってませんので恥ずかしさを押し殺して外に声を掛けてみたんです。 すいませ~ん、ってね。 どうやら誰もいないみたいでどうしようか考えていたんです。 大体15分位でしょうか、それくらい経った頃、ふと足下を見たんです。 公衆トイレって足下に隙間があるじゃないですか、その隙間からティッシュが一袋ズズズッとこちらに出で来たんです。 ああ、隣のひとが恥ずかしいから無言で入れてくれたんだなあと思い、ありがとうと言って使わせてもらったんです。 余った紙は助かりましたって下から返したんですが、何も返事は無いんですよ。 とてもシャイな人なんだなあと自分を納得させて、すぐ横にある自販機でコーヒーを買って、その人が出てくるのを待ってたんです。 しかし、いくら待っても出てこない。 おかしいなあって、ノックしてみた。 返答はない。 扉を押してみた。 扉が開いた・・・ 誰もいない・・・ どう考えてもおかしい。 間違いなくいたはずなんだ、だって紙を返したとき指先も見えたし、隣が先に出た音もなかった・・・ 仕方なく首を傾げながら帰りました。 不思議なことってあるんですねぇ 公衆トイレおしまい
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