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「ハセヲさんっ」
マク・アヌに一人たたずんでいた、少女が満面の笑みを浮かべて、たった今きたばかりのハセヲと呼ばれた少年に顔を向ける。
「待ったか?」
少し荒い息をしながらハセヲは話しかける。
少女―アトリは少しはにかんだような笑みを浮かべ、
「いいえっ!ちょっと待ちましたけど、ハセヲさんが急いで来てくれたみたいだし、それで充分ですっ」
本当に嬉しそうな顔を浮かべていた。
それをみてハセヲは照れたような、笑みを浮かべる。
「じゃいくか。」
適当にエリアワードを打ち込み、二人一緒にフィールドにきた。着々と敵を倒していく。
また順調に敵を倒し終ったとき、ふとハセヲがアトリを見るとアトリはとても暗い顔をしていた。
「アトリ…?」
名前を呼んでも返事がなく、ひたすら暗い顔をして考え込んでいた。
「おい、アトリ?大丈夫か?何かあったのか?」
「あっはっはい!なんでもありません!」
いかにも慌てたようすが目に見えている。
「なんかあったんだろ?」
ハセヲの瞳にアトリがしっかりと映った。
追求されて、戸惑ってしまうアトリ。
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