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少し経ってアトリがオズオズと口を開いた。
「とっても、自分かってな事なんです。」
苦しそうな顔をする。「ハセヲさんは誰を一番瞳に映しているのかなって。ハセヲさんが誰を好きになろうが勝手なのに…私は…一番になりたいと思ってしまうんです。」
「アトリ」
ハセヲがアトリを引き寄せた。「ハセヲさん…?大丈夫ですよ?私泣きませんから」
そういって苦笑する。
「違う。俺は」
「アトリが好きだ。」
アトリが息を飲む。
「え…?」
「お前が好きなんだよ。」
ぶっきらぼうにハセヲがいう。
「はい…私も…大好きです…」
二人しかいないような静けさのなか、二人は唇を重ねた―
―どうか、いつまでも、あなたの瞳に私がいますように―
―完―
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