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〈ヴィルダside〉
「あなた達兄妹って、いつもあぁなの?」
「どういう事ですか?」
「それ、その言葉遣い。多分私がポーニオル家って事でそれなんでしょうけど、さっきと全然違うわ。悪霊と戦ってた時のヴィルダが素でしょ。でもあの子に対してはそれとも違ったわ」
何が素だとか違うとか
それをリメイニに決めつけられるいわれはない
「あ、黙った」
「……」
「うるせぇ…って、言えばいいのに。さっきは言ってたじゃない」
「…」
さっきまで脅えてた癖に、よく舌が回る
「着きましたよ。リメイニ様」
「どうも」
館の前まで送り、立ち去ろうと踵を返す。
次の瞬間、リメイニが俺の袖を引っ張り止めた
「ごめんなさい、ヴィルダ」
「何の事ですか?」
「ヴィルダに酷い事言っちゃったから、それだけは謝っておくわ」
「…ちゃんと、謝れるじゃないか」
「えっ・・・?」
「あまのじゃくなのも可愛いけどな」
「・・・///」
「じゃ、また。機会がありましたら、リメイニ様」
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