第四章

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〈アメリside〉 「おかえりなさい、アメリ」 「ティア、待っててくれたの?」 憂鬱な気分で帰宅した私を、親友のピュティア・ブランシュが出迎えてくれた。 ティアはシスター。 エクソシストじゃない。 だけどだからいいのかもしれない。 エクソシストなんて嫌な奴ばかり。 自分は特別なんだ、とか、自分は偉いんだ、とか。 お兄ちゃんとルーは別だけど。 「えぇ、アメリに任務がきてるわよ」 「任務?」 「そう。だから呼びにきたの。一緒に行きましょう」 「うん」 私に…任務? 悪魔退治なら、私みたいな特殊系よりルーみたいな破壊系の方がずっと役に立つはずなのに…… ルーが別の任務でいないから…かな? 『違うよ』 「……!」    キィィィン 「いたっ…」 「アメリ?」 『また、利用されるんだよ。あの時みたいに、ね』 利用……? 『そう、せいぜい頑張ればいいよ。 あははははは……』 .
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