37人が本棚に入れています
本棚に追加
〈アメリside〉
「おかえりなさい、アメリ」
「ティア、待っててくれたの?」
憂鬱な気分で帰宅した私を、親友のピュティア・ブランシュが出迎えてくれた。
ティアはシスター。
エクソシストじゃない。
だけどだからいいのかもしれない。
エクソシストなんて嫌な奴ばかり。
自分は特別なんだ、とか、自分は偉いんだ、とか。
お兄ちゃんとルーは別だけど。
「えぇ、アメリに任務がきてるわよ」
「任務?」
「そう。だから呼びにきたの。一緒に行きましょう」
「うん」
私に…任務?
悪魔退治なら、私みたいな特殊系よりルーみたいな破壊系の方がずっと役に立つはずなのに……
ルーが別の任務でいないから…かな?
『違うよ』
「……!」
キィィィン
「いたっ…」
「アメリ?」
『また、利用されるんだよ。あの時みたいに、ね』
利用……?
『そう、せいぜい頑張ればいいよ。
あははははは……』
.
最初のコメントを投稿しよう!