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〈ヴィルダside〉
「これはあいつにしか、いや、あの兄妹にしかできない任務だよ」
「でも、いつ裏切るか…。僕、心配なんです司教様が」
「平気だよ。ヴィルダは絶対に裏切らない。何が間違っているとか、あいつには関係ないからな」
「司教様・・・」
「わかってるじゃねぇか、さすが司教サマ」
「……っ」
「随分早かったな」
慌てて司教の側を離れるレイティドをちらっと横目に見る。
たしかに顔はかわいいだろうけどよ。
それでも男だぜ?。
司教の趣味は理解できねぇ
「どんな任務ですか、次は」
「少し遠くに行ってもらいたいんだ。そこにここから流れた悪魔がいるらしくてな」
ここから流れた・・・
それはつまりかつてはリセクトリアにいたという事だ
「始末ですか?」
「あぁ。戻って来る様子がなければ始末しろ」
エクソシスト・・・だな。
教会を離れれば、エクソシストも悪魔と呼ばれる。
悪魔の一部を得ているんだ。
確かに違いない。
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