第四章

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〈ヴィルダside〉 「これはあいつにしか、いや、あの兄妹にしかできない任務だよ」 「でも、いつ裏切るか…。僕、心配なんです司教様が」 「平気だよ。ヴィルダは絶対に裏切らない。何が間違っているとか、あいつには関係ないからな」 「司教様・・・」 「わかってるじゃねぇか、さすが司教サマ」 「……っ」 「随分早かったな」 慌てて司教の側を離れるレイティドをちらっと横目に見る。 たしかに顔はかわいいだろうけどよ。 それでも男だぜ?。 司教の趣味は理解できねぇ 「どんな任務ですか、次は」 「少し遠くに行ってもらいたいんだ。そこにここから流れた悪魔がいるらしくてな」 ここから流れた・・・ それはつまりかつてはリセクトリアにいたという事だ 「始末ですか?」 「あぁ。戻って来る様子がなければ始末しろ」 エクソシスト・・・だな。 教会を離れれば、エクソシストも悪魔と呼ばれる。 悪魔の一部を得ているんだ。 確かに違いない。 .
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