第四章

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〈ヴィルダside〉 「ヴィルダ様」 部屋に戻ろうとしていた俺に一人のシスターがかけよってきた。 頬を赤らめ、恥ずかしげにしている。 「何?」 笑顔で返事をするとさらに顔を真っ赤にさせる。 おもちゃみたいで面白い 「あ、あの……次のご任務、随分と遠くへ行かれるとか」 「あぁ、…イマラリティにね」 シスターの情報網はすごいな。 もう知れ渡っているのか・・・ 「イマラリティはあまり治安がよくないとききます。あ、あの…私ヴィルダ様のご無事を祈ってます」 「……」 「迷惑…ですか?。…でも、せめて祈るくらいは許して下さい。…ヴィルダ様が事なきように」 慎み深い言葉に一瞬面食らう。 へぇ、こんなシスターもいるんだな。 思わず笑ってしまいそう 「ありがとう、嬉しいよ」 「……///。じ…じゃ、私はこれで」 自分で自分の頬をたたくとシスターはそそくさと去っていってしまった。 本当、おもちゃみたいだな 「ヴィルダが笑ってるぅ」 「スィーニティか」 .
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