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〈ヴィルダside〉
「ヴィルダ様」
部屋に戻ろうとしていた俺に一人のシスターがかけよってきた。
頬を赤らめ、恥ずかしげにしている。
「何?」
笑顔で返事をするとさらに顔を真っ赤にさせる。
おもちゃみたいで面白い
「あ、あの……次のご任務、随分と遠くへ行かれるとか」
「あぁ、…イマラリティにね」
シスターの情報網はすごいな。
もう知れ渡っているのか・・・
「イマラリティはあまり治安がよくないとききます。あ、あの…私ヴィルダ様のご無事を祈ってます」
「……」
「迷惑…ですか?。…でも、せめて祈るくらいは許して下さい。…ヴィルダ様が事なきように」
慎み深い言葉に一瞬面食らう。
へぇ、こんなシスターもいるんだな。
思わず笑ってしまいそう
「ありがとう、嬉しいよ」
「……///。じ…じゃ、私はこれで」
自分で自分の頬をたたくとシスターはそそくさと去っていってしまった。
本当、おもちゃみたいだな
「ヴィルダが笑ってるぅ」
「スィーニティか」
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