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〈アメリside〉
言ってる意味がわからないほど子供ってわけじゃない。
だけど………
「ルーさんってかっこいいじゃない?あんな彼氏がいたら自慢できるかなぁって。ね?お願い」
“お飾り”の彼氏。
そういうのは好きじゃない。
「悪いけど……自分で声、かけた方がいいよ?」
ルーは優しいから無視したりはしないと思う。気持ちに応えるかどうかは別として。
「私たちみたいな見習いシスターじゃあ、エクソシストに声かけたりできないわよ」
「……私もエクソシストだけど?」
「アメリちゃんは別よ。女の子だもん。あ、そうそう。ヴィルダさんでもいいわよ」
「お兄ちゃん…?」
ドクンッ
なにかが脈打つ。
「そう。ヴィルダさんって来るもの拒まず、なんでしょ?」
「……」
「顔はいいし、エクソシストとしても優秀だし、素敵よね~」
「……いいかげんにして」
「え?」
「あなたの下らない見栄に、お兄ちゃんやルーを巻き込まないで」
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