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ギィイィイィ……
立派な魔王城の正門が音を立てて
開かれる。
私は一歩、また一歩と力強く歩き
始めた。
あの馬鹿兄を絶対に見つけてシバ
き倒す。
そして魔王として死ぬまで働かせて……
この手に青春を取り戻す!!
待ってろ駄目兄!
そのスカした顔に私の
ドリルプレッシャーパンチを
ぶちかましてやる!!
鼻血を流して泣きわめく『可哀想なくらい脳みそ残念な駄目駄目兄』の姿が目に浮かぶ。
さあ進め私!
戦え私!
兄を……いや!
青春を取り戻す為に!
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