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正門をくぐり抜け城の外に出る。
久々の外の空気に私は多少、胸を
踊らせて深呼吸した。
そして……その直後……
ブォオン!
「は?」
足下に紫の光が走ったかと思うと
、それは召還用の魔法陣だった。
ゾンビやゴースト等の下級悪魔を
呼び出す簡易な魔法陣なんかでは
なく、魔神や大悪魔を呼び出す為
の上級者向けの魔法陣だった。
「な、なんだ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
強い地鳴りに耐えきれずその場に
尻餅をつく。
『ま、魔王様!?』
騒ぎを聞きつけたレイモンドが息
を切らしてやってくる。
「く、来るな!」
私が叫んだと同時に…
ズガァアァァアアアン!!
「!!!!!!!!!!!!!!」
暗雲から二つの光が私に落ちて来
て見事に直撃した。
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