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最悪な1日
俺は夢を見ていた。
れんがりんに告白している夢を。だが夢だけで終わらなかったのだ。
トントン(ドアがノックされた音)
ガバッ
おれは起き上がり返事をした。
そら》…はい
れん》…そら?起きてる?入ってもいいかな…?
そら》嗚呼。
嫌な予感がした。れんの様子がおかしい…さっきの夢正夢じゃ…?
ガチャ。
れん》おはよう…
そら》おはよ。りんは?
れん》朝食作り。話が有るんだ。今、いいかな?
そら》なんだ?
れん》今日の夕方、僕がりんを呼んでもついてこないでくれないかな…?
そら》……
れん》駄目かな…?
やはりれんは今日りんに告白するつもりなんだ。そして俺の気持ちには気付いていないんだ。
そら》良いよ?その代わり話は後から訊くからな?
れん》ありがと!そら。
俺が黙って見過ごす訳ないだろ?
もちろん隠れて聞きに行くさ。
りん》お~い!そら~
起きたか~?
俺はれんに先に行くように言い、着替えてりんの待つ食卓に急いだ。
食卓にはりんの作った朝食が並んでいた。
そら》おはよう~りん。
りん》嗚呼。おはようそら。
今日は寝坊か?
そら》えっ?あ…うん。
りん》どうした?
まさかれんに呼び出しをくらうとは思ってないだろな…
そら》頭が痛かっただけだよ。
りん》(近づいてきておでこに手を当てる)
熱はないな…大丈夫か?
そら》だ…大丈夫だって
。ほら…
れんがこっちを見つめている。
りん》ならいいが…
いつでも言うんだぞ?
そら》分かってるよ…
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