話・1(りんの場合)

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話・1(りんの場合)

夕食後、れんはもう寝るとだけいって部屋に入っていった リビングには俺とりんだけ。聞いてみようかな…俺は必死の覚悟を決め、話しかけた そら》なぁ…りん? りんは読んでいた本から目を話した りん》なんだ? そら》……その…好きな奴居んの? りん》は? 嗚呼。居るよ。 そら》女の人…? りんは暫く俺を見つめていたが、 りん》いや。同性だよ。ひくか? そら》ううん。ひかないよ りん》お前はどうなんだ?好きな奴居ないのか? ドキッ。 そら》居るよ… ど、同性だけど… りん》俺と同じだな。 同学年か? りんにしてはえらく訊くな… そら》そうだけど…? りんは?その… りん》同じ年だ。 まだ出会ってすぐだがな… なんか、条件が合ってる気が… 気のせいか。 そら》俺もなんだ… りん》お互い頑張ろうな。 ……… そら》うん。 その日は結局眠れなかった。
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