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話・2(れんの場合)
りんと話し終わった後、俺はれんの部屋に向かった。
れんの部屋は2階の階段を上がってすぐのところにある。
起きているかな…
コンコン。
そら》れん…俺だけど。起きてるか?
ドアの向こうからは返事がない。
ドアに耳を澄ますと…
「…っ…く…」
泣いてるのか…?
ドアに手をかけてみる。空いていた…
俺は悪いと思ったのだが中に入らせてもらうことにした。
そら》れん、わりぃ。入ったぞ…?
その声に気付いたれんはこちらを向く。れんの目は赤く腫れ、涙が溜まっていた。
れん》見ないで…!!
俺は静かにれんの側まで行き…そして訊いた。
そら》何があった?
れん》………
沈黙が流れる…
俺が諦めて外に行こうとして立ち上がったその時。
れん》…て…
そら》ん?
れん》ここにいて…
れんの手は俺のシャツを掴んでいる。
そら》分かった。泣き止むまで傍に居るよ
れん》うん…あ…り…がと…
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