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俺は起きて直ぐにりんのところへ走っていった。
そら》ドタドタドタ
りん》騒がしいぞ。そらどうした?
そら》俺記憶が…戻った。
りん》なに!?
本当か?
そら》嗚呼。
りん》良かったなぁ~
家族の元へ帰れるんだぞ?
そら》…そうだな…
りん》嬉しくないのか?
そら》…俺は両親は他界してるし…
りん》兄弟は?
そら》双子の弟が…1人。りん》きっと心配してるぞ?帰って安心させてやれよ。
そら》…りんは俺がここから居なくなってもいいのかよ??
りん》…誰もそんなこと言って…
そら》もう良いよ!
りんなんか嫌いだ!!!
すると背後から、
れん》そらは居なくなるの…?記憶が戻ったから?
僕は嫌だよ。
りんにとってそらは僕らの家族じゃなかったんだね…僕哀しいよ…
そばを走り抜けた俺をれんの声が追いかける
れん》そら!
僕はこの家にそらが帰って来るの待ってるからね~!!
俺は無性に走った。着いた場所は住んでいたマンションがあったはず…の場所。
なんで無いんだ?
近くのごみ箱の近くに同じ年くらいの少年が壁に寄りかかっている。服はぼろぼろだ…
あの少年は…!!
俺は走って近寄り声をかけた。
そら》なぁ、大丈夫か??少年》あ…あう
そら》りおだよな??俺だよ?兄ちゃんだ
忘れちゃったか?
りお》あ…!兄ちゃ…
俺はりおを抱き抱え、今来た道を戻った。
りんには酷い事をいったがあいつは好きな人が居るんだから関係ない。次第に足は早足に変わっていった。
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