一雨ありそうだ

5/31
前へ
/350ページ
次へ
「失礼。言葉が足りなかったようです。牛乳は飲みましたか? 青田君はカルシウムが足りていないようですから」 あとオツムとね……、とボソリと付け加える探偵。 「聞こえているっしょ!! 呼び出しといてその態度……!!」 と、俺はなんとか怒りを治める。探偵のペースに呑まれてはいけない。 探偵…… 常に帽子を目深に被っており表情が読めない奴。 年齢不詳。本名、経歴、探偵の実績などその他諸々が不詳という謎の男だ。 そのくせ、頭は物凄くキレて、口論でも簡単に捩じ伏せられる。 それで、人を小馬鹿にした発言をするのだからたまったものじゃない!!
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加