27人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうでしたか。お会い出来なくて残念です」
大して残念そうじゃないように答える探偵は、何やらティーポットをいじり出した。
「さあ、座って。コーヒーで良いですか?」
いや、だ・か・ら!!
「早く本題に入ってくれっしょ!!」
輝欄を待たせていることに加えて、俺はずぶ濡れ状態。
それが分からない探偵ではない。
「いえいえ。長話でもしたら青田君が風邪をひくかと思いましてね」
いかにも心配そうに喋る探偵だったが、やろうとしているのは間違なく長話だ。
確信犯だな、こいつ……
最初のコメントを投稿しよう!