十六年後……

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「まぁ、ある程度の魔物なら魔法無しでも倒せるようにはなったが、ただそれだけだ……。」 カイは魔法が使えない事に変わりは無いと言わんばかりだった。 「俺は魔法で攻撃されたら防御のすべがほとんどないからな。」 カイは半ば自嘲気味に言う。 「とはいえ、カイはセンスが有りますよ、私が鍛えたんですから自信を持って下さい。」 またケイトは微笑んでいた。 カイ大丈夫だと。 「魔法無しだけどな……」 「まったく、カイのその自己評価の低さは相変わらずですね。」 ケイトはカップを置き椅子から立ち上がった。 「とにかく、明日からの学園生活を楽しんで下さい、そうそう入学式は9時からだそうなのでアイリにも伝えて置いて貰えますか?」 カイは立ち上がりながら 「分かった。」 と言って部屋を出て行った。
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