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「はぁ、大体なんで俺が魔法戦闘向上が目的の学園に行かなければならないんだ?」
カイの国では訓練所に通った者は学園に通うことが義務付けられていた。
「なんで俺訓練所に通ったんだろ……」
そうカイが言っていると。
「終わったノか~ム~?」
振り返ると身長約三十センチの水色のテディベアを全体的に丸くし、また顔を一回り大きくしたような形をしオレンジのシャツを着腰に不思議なマークの入ったベルトをした可愛らしい生き物が空中を飛んでいた。
「ムーか、終わったよ。」
ムーと呼ばれた生き物は昔ギルドの依頼で行った森の精霊(自称で真意はわからないが)でムーの方から話しかけてき、その際ないて孤児院まで付いて来てしまった。
以来ムーは何故かかなり魔法を使用出来るため依頼を共にこなしたり(勝手について来る)また孤児院の子供たちとの遊び相手にもなっている。
「ところでアイリを見なかったか?探してるんだが……」
「アイリならそこに居たム~」
ムーはカイの頭に降り立つとうつ伏せに器用に落ちないようにしながら言った。
「どこに?」
カイは言われた方を見ると………
近くにあった荷物の後ろに茶髪の髪が見えた。
(またあんなバレるところに……)
カイは荷物に向かって
「アイリ、出てこいそこにいるのは分かってるぞ。」
そう苦笑いしながら言った。
…………シーーン
(しらを切るつもりだな……)
そう思いカイは
ボソ「ケーキ焼いてやらないぞぞ?」
ビクッガタッと荷物が揺れた
ん~まだ出てこないか。
何度言っても隠れて背後から抱き付く癖があるからな。
カイ少し考え
ボソ「もう撫でないぞ……」
アイリは何故かよくカイに撫でて欲しいと頼んでいた。
(本人は本当に何故か分からなかった……)
すると………
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