十六年後……

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荷物の後ろから出たものが音速の領域でカイに抱きついた。 「がぃ~…ヒック、ずでないでぇ~」 「いや何でそうなる!?てか泣くな!!」 このカイに抱きついた少女の名は アイリ・ブルーネル アイリは孤児院に五歳の時に入りそこでカイと出会った。 二人は幼なじみだ。 瞳は濃い茶色で髪は茶髪で肩に掛かる程度までのばされている。 容姿は整っており美しいと言うより可愛いと言う分類に入るだろう少女である。 ウワーンと泣き続けるアイリをカイは撫でた 「あっ…」 「こうすればいいんだろ…」 カイはやれやれと言った感じで言った。 「カイ~」 ギュ 「うぉっ、こらはなせ…。」 ギュ ギュ …………… 更に強くアイリは抱きついた。 「このはなせっ……」 「ヤダ」 「あのな、離さないと流石の俺でも……」 「俺でも……なに?」 上目遣いにアイリはカイを見た。 うっ!? 「抱きついちゃダメ…?」 …………… 「はぁ、分かったよ……。」 この世界でも女の子の上目遣いは強力なのであった。
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