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入学式から一週間……
カイは毎日落ちこぼれとだと周りから冷たい眼差しで見られていたがそんな中。
カイがムーと話していると……
「カイ、飯食いに行こうぜ」
カイに声をかける者が居た。
「シュガルか、いいのかお前が俺と飯食って?」
そこに居たのは
シュガル・イーストウッド
彼はエストニア王国に存在する七大貴族の一つイーストウッド家の次男に当たる人物で髪と瞳は共に濃い青色で髪を若干オールバックしてをり活発な性格と見受けられる。
また彼も七大貴族の名に恥じない魔法を操りアイリと同じ一年生にしてDランクに成った逸材だ。
ゆえにカイとしては落ちこぼれと呼ばれる自分に親しくしてくるシュガルが不思議だった。
「相変わらず何言ってるんだよ、良いに決まってるだろ、俺たち親友だろ!?」
「いつなったんだよ……」
「まぁいいだろ、俺がそう思った瞬間からそうなんだよ」
シュガルは笑いながら言った。
その笑顔を見たカイはシュガルに分からないように微笑んだ………
二人は食堂に向かおうとしたところ二人に迫る影が二つあった。
それはカイ達に気付かれない速度で近づいてそれぞれカイに抱き付いた。
「カイご飯食べに行こうよ~」
「………いこ」
カイに抱き付いたのはアイリとアイリが紹介してきたエミリだった。
エミリは名を
エミリ・コパール
と言って身長は少し低く、また髪と瞳は 共に漆黒で髪を胸の辺りまで伸ばした髪をツインテールにしている。
彼女もまた七大貴族の内の一つコパール家の長女であった。
ゆえに、彼女もまた七大貴族の何恥じない魔法を操る為当然ランクはDであった。
エミリは最初はカイの事について良い印象が無かったのだが、アイリに紹介されてからは会話をするようになり、またカイに魅力を感じ仲良くなったのだ。
そして二人は貴族にもかかわらず皆と普通に接していた。
それは本人達がそう望んだからである。
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