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捕われた身であるのだから、逃げられるはずない。
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「…やめっ…てくださぃ…っ」
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回りから聞こえるのは苦しそうに喘ぐ少年達。薄い壁の向こうで苦しく聞こえる声は妖艶で、艶やか。苦悶と快感。与えられる快感に歓喜する声さえも聞き取れる程。
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来たくて来たわけじゃない。こんなふうに体を売りながら生活するなんて考えもしなかった。
「っあぁ…」
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生まれて初めての感覚に、すべてが奪われる。
普通じゃない…!!
どれだけあがいてももう、遅い。
「いっ、や…だ…ッ」
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捕われた人形達。
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誰も逃げることは叶わない。
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もし、そこに光があるとするならば、
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それは…………
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END
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(死の世界という観念)
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