2.期待

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テーブルには薫の力作達が所狭しと並んでいる。 色鮮やかな食卓。 「いただきま~す!」 二人で一斉に声を出した。 「薫、うまい!やっぱり家のご飯はうまいね!薫が料理上手で俺は幸せだな。」 大輔はすごい勢いで料理を口に運んでいる。 「よかったぁ。今日はいつもより手間も時間も掛けたからね♪」 褒められた! やっぱり、大輔は気付ける男の人だな。 料理を褒めてくれて。 薫は次に褒められるのは、自分の身なりだと期待に胸が踊る。 「何で今日はこんなに豪勢な食事なの?そんなに俺が早く帰ってくるのが嬉しかった?(笑)」 ?… まだか…。 「あっ、ま~ね♪たまには家事とか自分に力入れるのも良いかなと思って!」 私は自分から、 見て今日の化粧とかさ! と言い出すのは避けた。 なんとなく、私のプライドが言いたくなかった。
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