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テーブルには薫の力作達が所狭しと並んでいる。
色鮮やかな食卓。
「いただきま~す!」
二人で一斉に声を出した。
「薫、うまい!やっぱり家のご飯はうまいね!薫が料理上手で俺は幸せだな。」
大輔はすごい勢いで料理を口に運んでいる。
「よかったぁ。今日はいつもより手間も時間も掛けたからね♪」
褒められた!
やっぱり、大輔は気付ける男の人だな。
料理を褒めてくれて。
薫は次に褒められるのは、自分の身なりだと期待に胸が踊る。
「何で今日はこんなに豪勢な食事なの?そんなに俺が早く帰ってくるのが嬉しかった?(笑)」
?…
まだか…。
「あっ、ま~ね♪たまには家事とか自分に力入れるのも良いかなと思って!」
私は自分から、 見て今日の化粧とかさ! と言い出すのは避けた。
なんとなく、私のプライドが言いたくなかった。
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