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薫は化粧台の椅子に座っていた。
「よし!久しぶりに化粧して髪の毛もセットしてキメちゃおうかな♪きっと大輔もその方が嬉しいよね!」
薫は鼻唄まで歌っている、かなりご機嫌なようだ。
「まつげクルクルにしちゃお♪」
私だってちゃんとキメてた時は『可愛い』って言われるぐらいのモノは持ってた。
今だって、そんなに変わってない…はず。
大輔も『可愛い』・『服のセンスが良い』って褒めちぎってくれてたし、あの頃の私に戻って、今よりも愛してもらおう。
薫のメイクをする手には自然と力がこもった。
彼女は目が大きくまつげも長い、化粧をするとそれらが引き立ち、愛らしい顔になるのだ。
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