0時限目 プロローグ

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古ぼけた石段を登りきり、いつもの丘に着いた。 古いベンチで足をブラブラさせる。 「私大きくなったらね、ゆうくんのお嫁さんになるの。」 可愛らしい声、黒髪のロングの女の子。 「じゃあ、僕も----ちゃんを世界で一番の幸せな仔にする。」 はきはきした声、茶髪でストレートウルフの男の子。 二人は小指と小指で約束をした。 「後、もう1つね。 耳貸して。」 2人は小さな声で話した。 「いいよ。 僕が叶えてあげる。」 「本当に? 大好きだよ、ゆうくん。」 小さな唇と小さな頬が重なった。 そらには7つの色が重る橋が架かかっていた。
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