一章

15/15

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
 ふわふわとした、人好きのする笑顔を浮かべたまま、世華は言う。どうせ嫌だと言っても引きずられていくのがオチだけに、悟と双牙は頭を抱えるのだった。  なんにしろ、嫌だと言う気もなかったけれど。 「で、どこに行くんだよ」  さも面倒くさそうな双牙がそう問えば。 「まずは、勾玉」  にっこりと、こぼれんばかりの笑顔が怖い。 「宮中、なんだよん」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加