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もっと言えば、その駄菓子屋のおっちゃんは何年も前に亡くなっていて、おばちゃんと娘さんの二人が交代で店番をしているって状況なんで、そんな会話が成り立つ訳がない。
なら言うなよって? まぁ、そんな人情ドラマ的な話の方が盛り上がるかな? などと思いまして。
って、あれ? 何か話が逸れちゃってますね?
え~と、そうそう。
それでですね、まぁ、これまた暗黙の了解で、『アンチ徒歩通学組』の数人で闇駐輪場の駐輪スペースを割り振りするんですよ。
まぁ、割り振りと言っても木陰のベストポジションは、代々その年の番長クラスの奴が優先的にGETしてしまうんで、僕達みたいにイジメっ子とイジメられっ子の狭間で生きてきた人種は可もなく不可もなくな場所しか確保できませんがね。
かくして、不良ランキング中間管理職な僕は、与えられたスペース目指して意気揚々と駄菓子屋の角を曲がり『愛車・ポルシェ911』を華麗なドリフト走行で停車させたのです。
あ、あくまでチャリの名前ですからね。念のため。
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